レポート


2009年10月26日 どらやきドラマチックパーク野球場

広陵(広島1位)vs崇徳(広島3位)

2009年秋の大会 第113回中国地区高校野球大会 準々決勝

有原投手(広陵)


広陵が広島対決を制し、準決勝へ!

広島県同士の対決は、県大会優勝校・ 広陵 に軍配が上がった。1点を追いかける6回、7番・二宮佑介(2年)が逆転タイムリー。相手のミスにも突け込んで4得点と一挙にリードを広げた。先発の有原航平(2年)は、本調子ではなかったものの、要所でスライダーが決まった。 崇徳 は暴投、悪送球などのミスが連鎖し、2点のリードを守りきれなかった。この日は新型インフルエンザの影響で12人で臨んでいた。

 試合後、広陵・中井哲之監督は、エース・有原に対する“悩み”を打ち明けた。

「普通選手は監督と話すと緊張してビシっとなるじゃないですか。でも有原は違うんですよ。“はぁ~い”“いえ、いいです”とか平気で言うんです。究極のマイペースで困ります」

初戦の試合前、ブルペンで20球しか投げ込まなかった。「こんなに寒いのに何やっとるんじゃ」と注意され、「今日は倍の40球にしました」(有原)。

初回に先制点を許し、4回には4番・濱田晃弘(2年)にソロ本塁打を浴びた。そこから急にスイッチが入り、真っ直ぐ主体からスライダーへと切り替えた。「ホームラン打たれてから本気になって…。それなら最初から本気で投げてほしいですよ」と、指揮官も苦笑いするしかなかった。これも中井監督流の愛情表現だ。

8回、有原は 崇徳 のクリーンナップ相手に3者連続3球三振。エースの貫禄を見せた。「後半0点に抑えられるようになったのが夏以降成長できたところ。低目へもっと丁寧に投げられるようにしたい」。ゆったりとした語り口の大型右腕(186cm、90kg)は、次戦を見据えていた。

(文=矢島彩


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